こどもちゃれんじ・ぽけっと の、「てぶくろ」のお話に1年くらいはまる
てぶくろに住んでいるのはだあれ?で1人5役
てぶくろ、というウクライナのお話があります。実際の話はすこしむずかしいのですが、こどもちゃれんじでは、子どもにも分かりやすく話を組み立ててありました。
雪の振る森の中に落ちていた手袋に、ねずみが入り、うさぎもやってきて、暖をとっていました。するとここへ、きつねがやってきました。
「てぶくろに住んでいるのはだあれ?」
「ねずみだよ」
「ぼくも入れて」
「いいよ」
こうして、次々に、おおかみや、くまや、ぞうさんなどがたくさん入って、手袋はぎゅうぎゅう。ぎゅうぎゅうだけど、みんなでぽかぽか。心温まるおはなしです。
昔ながらの有名なお話も、ちいさな子どもに分かりやすく、くりかえしのお話で分かりやすくなっています。絵本になんか興味のなかった自閉症のわが子が声を出して笑いました。そして、5種類それぞれの動物の役になりきって、せりふを言っていました。
園のお友達との会話は、まだうまくいきませんでしたが、何回も何回も繰り返しそのせりふを言っていました。やがて、絵本から抜け出し、本物の手袋を持ってきて、ちいさな動物のぬいぐるみなどを入れてごっこ遊びをはじめました。
こうしたごっこ遊びは、自閉症の子どもはなかなかできないことです。でも、こどもちゃれんじのおはなしをきっかけに、平面から立体へ、そしてやがて私(母)へ、そして周囲の人へと広がりを見せてくれました。